アダルト動画販売サイト大手のFANZAが先月に引き続き今月も「在宅応援ストレス発散動画10円セール」と題して激安セールを開催中です。
自粛中の人たちを応援したいという粋な計らいなのですが、単純にそれだけではなくビジネス的な意図も感じるので、今回はそれについて考察してみます。
まず、セールを行う直接的な理由としては、「FANZA」の存在をより多くの人に知ってもらって、新規ユーザーの獲得につなげたいということでしょう。FANZAの10円セールはコロナショック以前も年に1、2回程度開催されていたようです。
私もあまり人のことは言えませんが、ネット上には違法アップロードされているアダルト動画が大量に溢れており、課金してアダルト動画を視聴するという習慣がない人たちがたくさんいます。
10円でもよいので、お金を払って見るという体験をしてもらうことで、アダルト動画を購入することへのハードルを下げたいのです。一度DMMアカウントを作ってクレジットカードを登録しておくと、次回からはワンクリックで動画を購入できるようになるというのが重要なポイントです。
DMMに新規ユーザーを紹介すると紹介料として1000円もらえるという仕組みがあります。(詳しくはこちらの記事で)こういったことからも、新規客の獲得に価値を認め、重要視していることがわかります。
もしもまだDMMアカウントを持っていない人がいたら(まさかそんな人いないよね?)私のブログやツイッターの作品紹介リンクからアカウント登録を行っていただくと、私が1000円もらえます。1000円くださいお願いします→私のおすすめ作品
さて、ここまでの内容はそんなに大それた事は書いてないと思います。ここからは、私が最近こういうことなんじゃないかと考えていることを書きます。あくまで私の予想にすぎないので、もしかしたら見当違いかもしれません。
みなさんはFALENO(ファレノ)という新興のAVメーカーをご存知でしょうか?2018年12月に創業し、私がしつこく宣伝しているU-NEXTでの配信専用作品を制作しているメーカーです。U-NEXTでは通常、発売から半年経ったものが見放題作品として追加されるのですが、FALENOの作品はいきなり見放題作品として先行リリースされます。
ここ数ヶ月で超有名AV女優が次々にFALENO専属へと移籍していて、私もこのメーカーの存在を知りました。代表的な女優さんを挙げると、
吉高寧々(2020年2月エスワンより移籍)
天使もえ(2020年4月エスワンより移籍)
橋本ありな(2020年4月エスワンより移籍)
椎名そら(2020年5月ムーディーズ/ワンズファクトリーより移籍)
サッカークラブのオーナーの石油王が次々に有名選手を獲得してるみたいな感じですw
広告効果が下がり、スポンサーが付かず、制作費がどんどん削られているテレビ業界と違い、Netflix、Hulu、Amazonプライム・ビデオ、U-NEXTなどユーザーに直接課金させるビデオ・オン・デマンド(VOD)業界はここ数年非常に活況です。
さらに言えば動画見放題サービスというのは自宅待機とすごく相性がよく、この自粛期間で各社さらにユーザー数を伸ばしていることが予想されます。U-NEXTではここ数日で何度かサーバーが落ちていました。既存ユーザーの視聴者数増加に加え、新規ユーザーの増加にシステムが耐えきれなかったのでしょう。
VOD各社は潤沢な資金を使って豪華なオリジナル作品を次々にリリースしています。全裸監督(Netflix)、バチェラー・ジャパン(Amazonプライム・ビデオ)などが有名どころでしょうか。
VODの波はアダルト動画業界にも来ていて、さまざまなアダルト動画見放題サービスが乱立している状況です。その中でもU-NEXTは特にアダルト分野に力を入れており、巨大な資本力を背景にFALENOという専用のAVメーカーを立ち上げました。
有名女優たちが次々に引き抜かれているのも、ギャラが高いというのが最大の理由なのではないでしょうか。
FANZAでも各種見放題サービスは展開されていますが、メインの収益源は単品の動画販売だと思われます(たぶん)。FANZAとしてはユーザーがU-NEXTなどの他社の見放題サービスに流れ、単品で動画を購入する人が少なくなってしまうと死活問題になります。
U-NEXTでは見放題作品にまだなっていない新作でも有料ポイントを消費して購入やレンタルできるものがあります。作品によっては、新作でもFANZAよりも安く視聴できてしまう場合があります。このような作品が増えていくと、ますますFANZAの売上が減ってしまいます。
VODサービスにユーザーが流れていってしまうことを危惧したFANZAが、動画を購入する習慣を作ってもらうために10円セールなどのキャンペーンを連発しているのではないかというのが私の考えです。
また、FANZAは、VOD各社がまだ対応しきれていないVR作品にかなり力を入れているように見えます。私もアダルトVRにはとても興味があるのですが、時間がなくて(言い訳)全く手が回っていないというのが現状です。
今回のコロナ騒動で、人々の行動習慣を変えるのはとても大変だということが身にしみて分かりました。コロナによって人々が強制的に行動変容させられるのに便乗して、FANZAだけではなく、さまざまなウェブでサービスを提供する各社が、自社サービスを利用するきっかけを作ってもらおうと必死にキャンペーンを行っています。
元々コロナ以前から家から殆ど出ずに仕事をしていた私としては、いろんなサービスを無料や安価で試すことができるお得な期間として満喫させていただいております。